待ってろよ!

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昨日、5学年下の再従弟(はとこ)のKイチが53歳で亡くなった。
糖尿病で25年間の闘病生活に耐えてきたが、病状の悪化により多くの余病も併発し、最後は心不全のため彼の人生に終止符が打たれた。

彼は私が当地に越してきた年に生まれ、通常では「はとこ」ともなると疎遠になるものであるが、家が近かったことと、商売の関係も有って非常に近い間柄であった。
彼の父親の気質を受け継いだようで非常に性格の良い男であった、50年を超す付き合いであるが、彼から嫌な感じの仕打ちを受けたことが無い。

長かった闘病生活においても、周りにはあまり泣き言を言わなかったと思う。
そういえば彼の祖母も晩年「骨粗鬆症」で脊椎・腰椎が複数の圧迫骨折でどう考えても激痛が走っていたであろう状況においても、たとえ痛みで唸ってしまうような時にでも家族や他人に対して痛みを訴えたり、泣き言を言ったことが無かった。

当時私の母がその状況を見て、彼の祖母に「なぜ痛いって言わないの?」と聞いたところ「痛いと言ったところで痛みが和らぐ訳でもないし、聞いた周りの人が嫌な思いをするだけだろう。だから痛くとも痛いとは言わないんだよ。」と言ったとのこと。

母もそれを見習ったのか、晩年同じように骨粗鬆症とパーキンソン病の併発に悩まされ非常な苦痛を味わったと思うが、あまり痛いとは言わなかったし泣き言もほとんど言わなかった。
皆ナイスハートであり、声高らかにエールを送りたいと思う。 根性なしの私にはきっと真似のできない事であろうと思うが、少なくともこうあるべきという事だけは忘れずに心得て生きていたいと思う。

最近、年の近い知り合いや年下までもが次々に複数亡くなり非常に心寂しく感じて居り「明日は分からない人生に、一体何を求めるべきなのだろうか?」などと柄にもなく考えてしまうのですが、
いつも行き着く答えは、物や金による蓄財のみではなく「人との関わりや生きざまといった精神的な有り方の追及」であります。

ナイスハートの彼らに近づける様、毎日を大切に生きねばと思います。 そして彼らとなら再び同じ時を生きてみたいと思います。

冥福を祈ります。
来世では絶対元気な体で生まれてこいよ、Kイチ!